日台キッズラグビー交流は、 2011年3月11日の東日本大震災で被災した釜石の子どもたちが笑顔を取り戻す機会にして欲しいという関係者の願いから2012年に始まりました。
2014年3月に実施しました第2回目のラグビー交流も数多くの皆様のご賛同とご協力を得て実現することができました。
また、日台の子どもたちがラグビーを通して、お互いを理解・尊敬しあい、将来に亘って日本と台湾の友好関係をますます発展させていく機会ともなりました。
2014年3月20日(木)から23日(日)にかけて、岩手県釜石市のラグビースクールである釜石シーウェイブスジュニアの子どもたち、コーチ、父兄ら総勢21名が、台湾を訪問しました。今回は、復興支援に加えて、日台の友好親善や異文化理解の促進も目的とし、ラグビー交流だけでなく烏山頭ダム・台南市見学も実施しました。
3月21日(金)に、一行は、烏山頭ダム・台南市見学。烏山頭ダムは、八田與一氏の総指揮の下、1920年から1930年まで10年間かけて、総延長16,000KMに及ぶ灌漑用水と併せて、建設されたダムです。このダムと灌漑用水が完成してから、この一帯は、台湾随一の穀倉地帯となり、烏山頭ダムでは、日本にあるコンクリートのダムを想像していた子どもたちが、雄大な自然が活かされたダムの景色に圧倒されました。
子どもたちが書いた感想文には、
「台湾で日本人がダムを造ったことを知って驚いた」
「日本人と台湾人が協力して烏山頭ダムを造ったことがすごいと思った」
と、記されています。
3月22日(土)には、台北市の太平小ラグビーチームと親善試合を行いました。
釜石シーウェイブスジュニアの子どもたちは、「ラグビーを通して友達を作ること。そしてトライを取ること。」を目標として試合に臨みました。
彼らは、懸命に楕円のボールを追いかけトライをめざし、そして必死にタックルした結果、30-20で勝利しました。試合後のファンクションでは、言葉の異なりを越えお互いに肩を組み健闘を称えあいました。
主将である新田壮吾君は、
「相手(台湾の選手)が何を言っているのか分からなくて緊張したけど、トライもとれたし、タックルもしっかり決められて自分らしいプレーをすることができたと思う」
と、感想を述べました。